鋏角亜門蜘蛛網 ~Chelicerata~
闇に潜む蜘蛛を宿した肥後守ナイフ
color variation
鞘 シルバー / アンティークゴールド
刃 シャイン / ブラック
六脚亜門蝶網 ~Hexapoda~
儚い蝶を宿した肥後守ナイフ
color variation
鞘 シルバー / アンティークゴールド
刃 シャイン / ブラック
日本刀を思わせる切っ先、峰には蝶の羽と蜘蛛の巣といった意表をつく意匠。
妖しくも美しいこの和式ナイフは見た目だけでなく、伝統的な「火造り」とよばれる鍛造で作られる。
約800度に熱した火床の中で、真っ赤な刃体をたたけばたたくほど鋼の不純物が飛んで硬度が増し、
切れ味が上がる。これに真鍮などを曲げて作ったさやを「カシメ」と呼ばれるピンで留め、磨き上げる。
鉛筆削りやアウトドア、食材のカットなど、多彩に使用できる万能ナイフである。
ナイフ好きの不気味なウサギ。
白い方がblan。黒い方はnoir.
視力はとてもよい。
ゴシック肥後守メディア報道 神戸新聞掲載 産経新聞掲載 読売新聞掲載
明治37年頃、金物商を営む重松太三郎氏が九州から持ち帰った二本の刃物を、永尾駒製作所二代目永尾重治に見せ、新しいナイフをつくってほしいとアイディアを募ったことが始まりだとされる。
三木市で大きな産業に発展したが、昭和30年代、ナイフによる青少年犯罪が増加し、社会問題となる。「刃物追放運動」が全国規模で広がり、昭和37年には「銃砲刀剣所持取締法」が規制強化の方向で改正。
とにかく刃物は危険であるという認識が定着した。
三木市に多く存在した肥後守業者は生き残りをかけて安全なナイフづくりのアイデアを練った。しかし次々と生産者はダメージを受け現在『肥後守』登録商標を使用できるのは永尾駒製作所1軒のみ。赤く焼けた鉄片の舞う「火造り」と呼ばれる昔ながらの鍛造で作られ、仕上げの研ぎまでを全て手作業で行っている。
すべてが自動化される時代の流れの一方で、ナイフを使うことの重要性に目を向ける動きもあり、長野県北安曇郡の会染小学校では入学と同時に肥後守が配られ、6年間授業で使う自身の鉛筆を肥後守で削る。本物の道具を正しく使い、自分の中に根付く自信となっている。
風前の灯火と言われながらも生き残ってきた肥後守。
伝統を守りつつ次世代にも使って頂ける製品作りに努めていきたい。
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